最高裁判所は〈信頼に足る科学は解答可能な疑問の公式化を要求する〉とする科学哲学者カール・ポッパーの考えを受け入れた。言葉を替えれば、どんな仮説も検証されることが可能でなければならない。証明することができないとか、反証することができない理論を思いつくのは、それがいかにもっともらしくても、無益なことだ。ブラック達は、次のように述べている。検査したり、それを確認したりする必要性を無視する一部の病理学においては、普通はめったに検出されない結果に執着し、一般に認められている概念とか理論を進んで無視し、意味ある実験的検証を行うのを嫌がる特徴があると。この特徴は、豊胸材論争に当てはまる。豊胸材が、客観的に記述され得ない病気の原因であるというさんざん言い古された主張は、検証できない理論だ。この主張が正しいと信じる医者は、そういう病気が存在し、自分はそれを見れば分かるとのみ主張する。
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