浮かれる○○を落ち着かせ、目的を説明する。疲れるなあ。やっと入口に立ちグルリと場内を見まわす。広さはタタミ十畳分ぐらい。会議などで使う長机が中央に置かれ、それを囲むようにしてショーケースがズラリ。中にはシャネル、ヴィトン、グッチなどブランド品のホンモノとニセモノが昆虫標本のように並んでいる。意外と殺風景。でもブランド好きのワタシには宝の山なんだよね。「スミマセン。中のブランド品見比べたいんですけど……」「ちょっと待っててください。いまカギを開けますから」と係員。ガラガラガラ。へえー、こんなに違うんだぁ。材質や重さ、手触りなど、○○よく見ておくのよ。これなんかひと目でわかるでしょ。「巧妙にできたものもありますよ」「わあ、見たい見たい!」年甲斐もなくはしゃぐワタシ。「ハンティングーワールドのボストンバッグです。どっちがホンモノかわかりますか?」う〜、わからない。百貨店で大量にニセモノが見つかったハンティングーワールドのバッグ類。専門家が見ても見破れないほど、精巧にできている。見極めポイントは内側の革製ネームプレートの四行目の文字。ニセモノは小文字のeについている点が離れている。93年の夏まではこういったニセモノが多く出まわっていたのだそうだ。