晴れ着と普段着との二組を用意する

2011.06.30

写真の交換だが、私はその段階で断られたことが二度ある。両方とも写真館で撮ったものだけれど、一つは本箱の前に振袖で立っているもの。こんなに本が好きな娘は困るという。もう一つはやはり振袖を着て腰掛けた写真。私がニコッと笑って、歯が出ていた。こんな盛装をして、ニヤニヤ笑っている娘は困るという。今なら逆の解釈があったと思う。結婚しても勉強を続けたい娘さんはよいとか、明朗でよいとか。見合い写真は普通、晴れ着と普段着との二組を用意するけれど、私は普段着のままの方が一番よいと思う。ただ、男もそうだが、笑い顔というのは難しい。「歯を剥き出して笑う」「大口開いて笑う」というようなのよりは微笑でありたい。普段着のまま、何か動作のあるもの。スポーツでも、部屋の掃除でも、花に水をやっている姿でもいい。それも、撮られていることを知らないでいて、自然体のままというのが一番いいのではないかしら。写真と共に添えられるのは身上書である。生年月日から家族の名。その仕事など。ある結婚式によばれていったら、司会者の紹介する親族全部が一流大学出身者であった。そうでない客もいるであろうのに、何か自慢気なのが客に対して失礼ではないかと思ったことがある。また、一人の娘さんは、趣味の欄に自己PRとして、ゴルフや音楽鑑賞と書き出していたが、PRはおかしい。宣伝するという言葉には、何か商売の意味がつきまとう。私を買って下さいとでもいうような。

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