今日の学校が抱えている教育問題が、きわめて深刻な状況にあることは、一般に認められているところである。最近、マス・メディア等でしばしば話題になる児童・生徒の学力低下の問題だけではなく、児童・生徒の問題行動等もその質・量ともに相当深刻な状況にあり、社会問題化している。文部科学省が毎年発表している児童・生徒の問題行動等の状況によると、平成15年度に限ってみても、公立の小・中・高等学校の児童・生徒が学校の内外で起こした暴力行為の発生件数は、35,392件あり、また、いじめの発生件数は、特殊教育諸学校を含めて、23,351件あったという。さらに、国公私立の小・中学校における不登校児童・生徒は、126,212人に上り、また公立・私立の高等学校中途退学者数は、81,799人となっていて、まず、問題行動の量の多さに驚かされる。これは、たまたま平成15年がそうであったというのではなく、多少の増減はあるが、ここ数年来の傾向である。
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