従来のメディアとのこれだけの差異があるインターネットショップが目指すものは、新たな流通革命と呼び得るものとなる可能性を持つであろう。まずは小売業の立地と店舗面積という束縛からの解放である。もちろん、実際の商品の配達は依然存在するが、宅配便の発達はその解決を容易にした。実店舗なしは同時に在庫量という制限からも解放された。それは情報量の大容量に置き換えられた。問屋・メーカーとのコンピュータネットワークでの対応も可能だ。直接販売員も不用だ。そしてさらにコンピューターハードは価格低下の一方である。販売コスト低下は問違いのないところである。これまでの小売革命の歴史に照らし、新たな流通革命の条件は熟している。生産性の絶え間なき上昇はモノで溢れ、選択的消費のウェイトが増大して、マーケティングの新たな潮流は消費者志向をますます強める方向にある。それは消費者の要望・意向を出発点とする手法である。それは顧客を企業内の組織の一部としてさえとらえる思考を促している。「新しい組織においては、どこまでを社内の人間と考えるかがはっきりしなくなります。(中略)場合によっては、顧客までもが会社の一員だと感じるようになるかもしれません」これはもはや顧客参加といえるのである。